2008.04.29 Tuesday
刑事責任能力って? |
今朝の朝日新聞によると、「茨城県土浦市で無差別に2人を殺害し、7人に怪我を負わせた一連の殺傷事件で、逮捕された無職の男性が精神鑑定を受けることになった。」とか。その結果、検察側、弁護側が申請した2人の鑑定医は、「被告はもうろうとした状態で幻覚や幻聴が起きていた」で一致しており、刑事責任能力はないと判断したという。
私は、この鑑定結果は鵜呑みにはできないと思いました。何故か。それは鑑定が犯罪を犯した後に行われているからです。犯罪を犯す前後で、人間の精神状態は大きく変化しているはずだと考えられるからです。精神科医の方は、その辺はどのようにお考えなのでしょうか。事件を犯す前に、責任能力が無かったと言い切れるのでしょうか。人間が人を殺めてしまった場合、故意、過失を問わず、平常な精神状態ではあり得ないはずです。そのような時に精神鑑定をしても、正確な鑑定結果がでるはずがないと思うのですがどうでしょうか。私は所詮素人ですので、偉そうなことは言えないかも知れませんが。ご専門の方、如何でしょうか。 裁判所は以下のように結論づけました。 「鑑定は信用できる。だが、被告は幻覚などによって殺害を指示されたのではなく、犯行は被告の人格がもたらしたものだ。犯行を隠すこともしていた。それが判決の論理だった。」と。 |