2009.04.11 Saturday
桜とブルーシート |
先日、芦屋川、夙川、関西学院大学の3箇所に花見に行った。約2時間程度を掛けて、もちろん車で素通りである。実家の傍を流れる芦屋川の桜を見ると、なんとなくほっとする。ルナホールの近くの河川敷では、ブルーシートの上に腰を下ろし、お弁当を食べながらの花見を楽しんでいた。ブルーシートと言えば、震災の際に大活躍。あれ以来あまり良いイメージはない。しかし、あれから14年の月日を経て、今では、あのブルーシートも、幸せ一杯の家族を乗せ、まるで自由に飛び回る空飛ぶ絨毯のように見える。ちょっと一安心。(物資面で復興ができておらず、また肉体的・精神的にも傷跡が癒せていない人達が、まだまだたくさんいらっしゃるこを忘れてはいけないが。)
今日、久し振りに武庫川の河川敷を自転車で走った。桜の季節は過ぎていたが、河川敷では、バーべキューで賑わういつもの光景が目に飛び込んでくる。その傍らで、震災以来、未だにブルーシートで覆った粗末な小屋が立ち並ぶ。数ヶ月前、自転車で走りながら、ブルーシートの数が段々と少なくなってきたような気がしていたが、今日、以外にも、その数が残念ながら僅かに増えていることに気付いた。なぜだろうか。もしや、100年に一度と騒がれている金融危機の煽りでは。身につまされる光景である。 しかし、ブルーシートで覆った小屋のひとつに、周りに縁石代わりに小石を敷き詰め、草花を植えて楽しんでいるホームレスもいる。たとえ粗末な小屋に住んでいても、自然の美しさに目を向け、草花を大切にし可愛がる、そんな心の優しさを忘れない姿、見習わなければならない。ホームレスと言えども、ほんの数ヶ月前までは、一流会社のサラリーマンでバリバリ仕事をこなしていた人なのかも知れない。そんな心の余裕が果たして自分にあるのか。 芦屋川といい、武庫川といい、考えさせられる光景であった。 |